2013年4月24日水曜日

Japan

天麩羅屋の旦那に「日本人なら本漆の椀でしょ」と教えられ、
それまでの樹脂製の椀を止めたのが二十代後半だったかな。

最初は現代作家物だったが、ちとお高いのよん。
そんで骨董に。

明治ぐらいならお手頃だもんね。

ボク専用は大きめの合鹿椀ですから、
飯も饂飩もラーメンだってOK。。。
扱いが難しく思われがちだけど、
お湯で軽く流して拭けば、油も脂もキレイに落ちるのだ。実は楽。

今回はちょいと小さ目の輪島朱溜塗りの蓋物なんだ。
五客でブラボーな2,000円だぞい。
骨董屋は『桔梗』と言ってたけど、(プププ) それに蒔絵とか言ってたけど、(ククク)
申し訳程度の沈金は『鉄線』だよん。
「ぜんざいや汁粉に好いかも」とお買い上げ。
当時の一般品だけど、少し安っぽい朱色と金縁だけど、まったくの無傷なのだ。
とーぜん木地師が挽き、塗り師が漆を引いた本漆器だもんね。















よく言われることに、、、
「骨董なんて、誰が使っていたか分からん器を・・・」
なんて野暮天が。

アホくさいですねぇ、
それじゃー外食なんか出来ないじゃん。
(使い回しですよん、そのドンブリ)

2 件のコメント:

mac さんのコメント...

学生時代に築地というか東銀座の陶器屋さんでアルバイトしたことがあります。
そこでjapaneseとchineseという表記が、漆器と陶器の違いだって教えてもらいました。
骨董や中古に躊躇いとかはまるでないです。
むしろ、タイの屋台で3つのバケツを使って洗い物している姿に感心してしまいました。1つ目のバケツで洗剤で洗い、2つ目のバケツですすぎ、3つ目のバケツでもう一回すすぐ。確かにそれで十分かも!
耐性が弱くなり、微生物とも共存出来ない潔癖には私も疑問です。

漆器、、、ちょっと関心持ってみたいです☆

なごり雪 さんのコメント...

macさま

嬉しぃ、お久しぶりでーす。

実は漆は経済的でして、
修行僧たちの典座だって、
最後に白湯でクルクルで終わりですもんね。
ほんと理に適った器だと思います。
もし欠けたり剥げても塗り直しできますから、
むしろ一生モノですよね。
そして使い続けると、
器自体が良い色と風情に育つし。

現代の作家でも骨董でも、
一個あれば心の贅沢が愉しめますよ。

せっかく日本に生まれたんだもん。